次にいつ会うかわからないけれど、お土産を渡したいなぁという人がいる。前回にあったのは半年前だし、次に会うのはもしかしたらもう半年後かもしれない。予定が合わなければ1年くらい軽く空いてしまう。でも会うと、なんとなくお互い渡すものがあるのだ。
そんな相手には、やはり食べ物よりも、「モノ」のほうが良い。食べ物を買っておいたけれど、結局賞味期限がすぎてしまった・・・なんてもったいないことは避けたいわけだ。
しかし、モノを選ぶのはけっこう大変だったりする。使う使わない、趣味、趣味じゃない、欲しい欲しくない。持ってる、持ってない。色々な条件が揃わないといけないのだ。相手のことをわかっているつもりでも、それはそれで難しい。
しかも、浅草にくると、余計にわからなくなる。モノにあふれているのだ。良いものもいっぱいある。しかし、なんだか伝統めいたものも多く、物置直結になってしまいそうなものも正直たくさんある。
どうしようかな、と迷うと、行くお店がある。それが、染絵てぬぐいのふじ屋さんだ。このふじ屋さん、浅草の仲見世通りを、一本平行に、松や側に入った道沿いにある手ぬぐい屋さん。「絵染」という名前がつくとおり、手ぬぐいには絵が描かれている。昔ながらの注染染めの工程で作られてうるのだが、どこかひょうきんな絵柄も多い。のれんから「やってる?」と顔を出すような子供が描かれた京傳手拭や、「めくじらを立てちゃいけません」という洒落っ気たっぷりの「め鯨」は、黒い手ぬぐいに鯨の目だけが描かれている。
手ぬぐいであれば、いるいらないに限らずお手拭としてでも使えるわけだし、もらって困るものではない。むしろ自分ではなかなか買うものではないので、面白い絵柄のものでも貰えば、たぶん「クスっと」嬉しいと思う。
手ぬぐいだけでなく、巾着袋やブックカバーなんかの素敵な小物も。お土産に困ったら、一度ここをのぞいてみることをおすすめする。あまりのかわいさに自分の分だけ買ってしまうことになるかもしれないが。
03-3841-2283
営業時間⁄10:00~18:00
休日⁄木曜定休
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